こんにちは。弁護士cozy 尋木です。
今回は、HM/HRと会社法との関連性をお話しさせて頂きたいと思います。

 

営利社団法人としての会社に関係する利害関係を妥当に調整するため、
会社の成立から消滅に至るまでの過程を組織・活動の面から特別に規整する必要がありますが、
その私法規整の総体を「会社法」といいます。

 

企業とは、経済活動を行う単位であり、
財貨物や役務を一定の自立的指導原理に基づき反復継続的に生産、分配乃至供給する組織体であり、
自己の責任で企業経営を行い、その損益の全てを自ら享受する形態が個人企業
複数の経営参画者の存在を基に資本と労力の結合を基に
危険の分散と利益の分配を行うのが共同企業です。

この共同企業形態の原始的形態が民法上の組合であり、
これが最高度に発展した形態が株式会社です。

 

他方、バンドとは、音楽活動を行う単位であり、一定の音楽性とスキルを前提に
反復継続的にライブを行ったり、楽曲という成果物を供給する組織体であり、
通常、複数の楽器担当者の共同形態で運営、活動が行われます。

この原始的形態におけるバンドの運営方法は、民法上の組合に擬すべきものですが、
高度に成熟したバンドにあっては、多くの人的能力を結集しつつもその組織体を維持し、
各楽器のパート毎に事業セクション性を構築し、適材適所且つ臨機応変の活動を展開し、
且つ、音楽活動自体にすら重きをおかず、寧ろ、囚われもしないという
多角経営戦略的株式会社のような先進的バンドも存在しています。

 

ところで、会社の場合、卓越した経営センスに恵まれた
ワンマン社長の決定力に会社の方向性が委ねられているケースが多いことは言うまでもありませんが、
HM/HRバンドの世界に目を転じても同様です。

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Deep Purpleにおいては、ジョン・ロードという初代代表がバンドの基礎を築き、
その後を受けた2代目代表リッチー・ブラックモアは、自らの才能に加え、
有能な構成員にも恵まれ世界的な成功を収めるものの、更なる高みを求めて、
ELFから、ロニー・ジェイムス・ディオというボーカリストをヘッドハンティングした上で、
Rainbowを設立しました。

正確には、Ritchie Blackmore’s RainbowBlackmore’s RainbowRainbow と
商号変更を繰り返していますが、これは、ワンマンバンドとしてスタートしたバンドではあったものの、
「Rainbow」という商号自体の知名度が徐々に上がってきたこと、
超絶ボーカルのロニー・ジェイムス・ディオ及びセカンドアルバムから参加した
ドラムスのコージー・パウエルの発言力増大に基づき三頭政治と言われる
状況となったこと等もあったと言われています。

ところが、ヨーロッパ及び日本では大成功を収めていたRainbowも
アメリカ進出にはなかなか成功せず、ロニーが去りコージーも去り、
再び、Rainbowはリッチーの完全ワンマンバンドに逆戻りし、
「首切り魔」と評される極限化したワンマン経営に終始していました。

その後、リッチーは、Deep Purpleを再興したり、再び、脱退して、Rainbowを再興したりしていましたが、
今では自らの趣味と夫人の福利厚生を兼ねたBlackmore’s Nightという親族バンドを営んでいます。

 

企業もバンドも10年続くものは数%と言われています。

 

元々、株式会社制度は永続的存続を企図して作られたものですが、
なかなか法の理想どおりには行きません。

しかしながら、中には「創業100年」という会社も存在します。

 

オリンポス16闘神は、史上初の結成100年というバンドになり得る可能性を秘めている気がしますので、
円滑且つ骨太な事業承継を行って頂きたいと思う次第です。

以 上

ジャスティス